社長ブログ

結露対策 後編

今朝、ついに我が家にもインフルエンザの菌が

無断侵入してきたようで、次男坊主がその餌食と

なりました。

小学校もほぼ学級閉鎖状態らしいのですが、

なにしろ今月の大雪で何度も「自宅待機」をくらい

授業カリキュラムが進んでいないらしく

学校側もどんなに休んでも学級閉鎖にはできないとか。

いやはやゆとり教育で土日休みにするからこういう

事態も起こりえるということですか。。。

うがい・手洗いを徹底して身を守ろうと思います。

さて。

昨日書いた記事の「結露対策」について

もう少しお話したいと思います。

昨日はなぜ結露が起きてしまうのか?でした。

覚えてますか?

そうですね、空気中の水蒸気の飽和によって結露は

起きますよね。そして、普段の生活がすでに過酷な

室内環境をつくってしまっているというお話でした。

このメカニズムを知って、

結露とうまく付き合いましょうということろまででした。

今日は、ではどうすれば結露を軽減できるのかを

持論ですがお話しします。あくまでも建築に11年

携わってきたなかでの経験による持論ですよ。

上手な付き合い方①

結露は空気中の湿気が飽和状態になると起きるという

観点から考えて、なるべく空気中に水蒸気を出さない

暖房器具の設置を考えます。

一番水蒸気を出してしまう灯油式ファンヒーターの

使用よりも、エアコンや蓄熱暖房といった、水蒸気を

出さない暖房器具がお勧めです。

ただし、エアコンは逆に室内が乾燥しやすく、かえって

風邪をひきやすくなる傾向もあるようなので、適度に

加湿器の併用も行うといいと思います。

蓄熱暖房は、暖房器具本体の中に沢山のレンガが

入った暖房器具のことで、夜中の深夜電力を使い

そのレンガを温めて、朝になるとその温まったレンガの

熱を使い、ファンで室内を暖める方式のものです。

エアコン・蓄熱暖房共に水蒸気を発生させませんので

当然ながらその分空気中の水蒸気も少なくなり、

結露の発生は灯油式ファンヒーターよりかなり抑えられます。

もちろん、他の生活環境も影響してくるので全くのゼロと

いうわけではありませんのでその点は注意してください。

まず一つの方法として、暖房器具の選択があります。


上手な付き合い方②

住みながらできることもありますよね。

これは、皆さん知ってることですが、お話を聞いていると

意外とやってないかたも多いと感じます。それは「換気」です。

なぜ十分に換気ができないか?もちろん「寒い」からですよね。

冬の雪が降ってるようなくそ寒い日に、ずっと窓をあけて換気

しておくことなんかまあできないです。

なので、どうしても換気不足になって、部屋の中で水蒸気を

保ったままになってしまいます。例えば、1時間おきに家の

窓をすべて全開にする換気をしたならば、かなりの効果が

見込めると思うのですが、実際には難しいことです。

ですので、できる範囲で気をつけてやるしかない訳です。

古くにたてられた家なら、経年劣化による少しのすきま

から適度に風がはいってきて、窓を開けて換気をせずとも

勝手に換気ができて水蒸気は逃がせられます。

しかし、このご時勢やたらと「高気密・高断熱」をうたうメーカー

や会社が多い中、「わが社はすきまが空いた家を作っています」

というとあなたはその家を建てますか?

中には賛同して下さる方もいるかもしれません。

けどほとんどの方はNoとおっしゃるでしょう。

これは究極をいうと、「どちらの家に住みますか?」という2択に

なるとも思います。夏涼しく・冬暖かい高気密・高断熱の家・・・

しかし、気密性がよすぎるがために湿気を逃がしきれない

構造であるというジレンマ・・・

難しいですね。

確かに住宅メーカー・工務店は日夜お施主様のために

過ごしやすい住宅の研究を行っています。みんな真剣です。

すべての環境を100%クリアーできる夢みたいな住宅。

誰もが欲しいんです。

しかし、住まい手が千差万別である以上、快適な住まいの実現は

双方の協力が必要と私は思います。

そういった現代の住宅のしくみ(気密性ゆえ湿気が逃がしきれない)

を知って頂き、できるだけ窓をあけて換気したり、難しければ

換気扇の設置で換気したり、除湿機を併用したり工夫してみて

頂ければと思います。

今回は新築住宅に話の焦点がいってしまいましたので

次回は既存のおうちでの例もお話します。

では今日はこの辺で。